【徒然】日本のSEO市場と内情

本ブログはSEOをさらに推し進めてマーケティングの観点から語ることを主旨としているが、SEOに飽き足らぬユーザーばかりを読者層に想定していない。これからSEOを始めるユーザーに対しても平等に、いやそれ以上に情報を提供したいと願っていることを、あらためて書き置きたい。

SEO技術が日本に輸入されて10余年、米国が辿ったように検索エンジンのシェア争奪時代からSEO業者の乱立時代を経て今日に至っているが、状況の変化のスピードは米国のそれよりも早いと感じられる。2008年のSEO市場規模は130億1000万円に達し、不況の中でも前年の推測値を大きく上回った。(北米の市場規模はその10倍とも言われている)日本でもSEOの重要性を理解し、アウトソーシングと並行してインハウスでの導入を進めている大企業も増えてきているが、市場を下支えしているのは全企業の構成比で99.7%(中小企業庁)を占める中小企業ではないだろうか。同時に中小企業のSEOリテラシーは、まだ米国に遥か及ばないというのがコンサルを通じての筆者の印象だ。SEO業者の2極化の一方で、ユーザーの意識の2極化も明らかな現象と言える。平たく言えば、資金は出さないがサイトで集客をしたい、という認識不足からのアンビバレンスが一般化してきているのが手に取るように見える。

日本でSEOの「安売り」が横行し始めるまでの期間は、米国で市場が熟成するに至った期間よりもはるかに短いのではないか。6月2日に更新されたYahoo!のアルゴリズムでは、これまで以上に「リンクのたたき売り」に対する縛りが厳しくなった。つまり、外部リンクの数よりも1本の質が強く求められている。今後のSEOの方向性はさらに厳しく、道は狭くなってきていると感じられる。そこで必要になってくるのが、SEMというマーケティングの観念と戦略ではないだろうか。筆者はそこに重きを置いて企業を説得する立場だが、残念ながら多くの企業ではまだインターネット・マーケティングに対する認識はあまりに低い。矛盾とも取れる要求が平然とまかり通っている。

先走っているつもりはない。ビジネスゴールの達成にインターネット・マーケティングは不可欠な時代に入っている。検索エンジンのアルゴリズムは強化され、Webサイトは日々増え続けている。市場に生き残り、競合を押し退け、狭き門をくぐるためには戦略が要るが、救世主はいない。飽くなき企業努力がサイトに正しく反映されて、初めて門は開かれる。蛇足だが、キーワードという言葉が「key(鍵)+word(言葉)」で構成されているのを、胸に重く感じるこの頃である。

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このページは、インフォキュービックが2009年6月26日 08:10に書いたブログ記事です。

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